2024/05/01 シルクと文化
常陸国の三蚕神社
明治以降は逆に日本からの絹製品の輸出が増え、さらに養蚕業がさかんになり、養蚕業に携わる人々が関東甲信越を中心に、参拝者として各地から訪れました。
茨城県は結城紬(常陸紬)の産地としても知られていますが、絹川、蚕飼川、糸繰川など蚕業に関わる地名も多くいことから、この地域がいかに養蚕業が盛んであったがわかります。
そして蚕神を祀る神社も多く残っていて、なかでも「常陸国の三蚕神社」と呼ばれる神社が聖地として重要な位置を占め、養蚕業の広がりとともに信仰も各地に広がっていきました。
三蚕神社は各地に分霊され、現在も同じ名前の神社が全国各地にありますが、常陸国の三蚕神社はそれらの神社の総本山であると考えられています。
・日本一社:『蚕影山(こかげさん)神社』(茨城県つくば市神郡豊浦)
・日本最初:『蚕養(こがい)神社』(茨城県日立市川尻町豊浦)
・日本養蚕事始め:『蚕霊(さんれい)神社』(茨城県神栖市日川)(豊浦浜・豊良浦)
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2024/04/01 シルクと文化
京都の蚕の社
嵐電「蚕ノ社」駅の東にある「蚕の社」は、祈雨の神として信仰を集め、京都でも最も古い神社の一つです。
『続日本紀』大宝元年(701)の記事にこの社の名前が記されていることから、建立は飛鳥時代のものではないかと推測されます。
本殿東側に織物の始祖を祀る蚕養(こかい)神社があることから、この神社は通称を「蚕の社(かいこのやしろ)」又は、「木嶋神社(このしまじんじゃ)」と呼ばれています。
木島神社の西には、聖徳太子に影響を与えたとされる秦河勝ゆかりの広隆寺があります。
渡来人であった秦氏が養蚕技術をこの地にもたらしたと言われており、古くから秦氏の大集落があったとされることから、この地は太秦(うずまさ)と呼ばれ、木島神社も秦氏ゆかりの神社と考えられています。
日本の絹産業では富岡製糸場と絹産業遺産群が有名ですが、京都にも秦氏、太秦、蚕の社など、日本の絹産業の歴史に深く関わってきた遺産が多く残されており、その歴史の古さを考えると日本の絹産業の原点は京都にあると考えられます。
実際、平安時代には京都の地で絹織物業は宮廷文化を中心に発展を遂げ、それが現在まで引き継がれているのです。
平安以降、近世まで律令体制が崩壊により、官の独占であった蚕糸絹業は、生産力が下降し、有力者による生産と輸入に頼っていくことになります。
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2024/03/15 シルクと文化
養蚕業の発達と蚕神信仰
江戸時代以前は生糸は輸入に頼っていましたが、江戸時代以降は絹の国内需要が増えたため、輸入による金銀の流出を防ぐために幕府は生糸の輸入を制限して、国内の養蚕を推奨するようになりました。
養蚕業は畿内中心から、関東、東北地方に拡大し、この地方の農家では養蚕が短期間で大きな収入を得られる生業で、その成否が一家の盛衰に多大な影響を及ぼすようになりました。
そして絹織物も西陣だけでなく桐生織も流通するようになっていきます。
このころ知識や技術の向上のため、養蚕のための手引書が蚕種作りを商う蚕種家によって多く書かれたようです。
とはいえ、蚕は繊細な生き物で、蚕自身の成育が難しいことや、餌となる桑の生育、蚕の天敵であるネズミなどの食害など様々な問題に立ち向かうため、精神的な支えとして信仰の存在がありました。
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2024/02/01 シルクテキスタイルの種類と特徴
シルクテキスタイル/種類と特徴⑰【チュール】
チュールは亀甲目という六角形の形をした大きな網目状の経編みの生地です。
華やかな透け感とハリの強さが特徴です。
シルクで編まれたチュールは光沢があり、繊細で高級感があります。
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2024/01/01 シルクテキスタイルの種類と特徴
シルクテキスタイル/種類と特徴⑯【フクレジャガード】
二重織で片面に撚糸を使用し布面の紋様に凹凸をつけて織られた立体的な織物です。
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2023/12/01 シルクテキスタイルの種類と特徴
シルクテキスタイル/種類と特徴⑮【ベルベット】
経毛ビロードと呼ばれ、地を組織する地経と、パイルを作る為の毛経を使った経二重織組織。
経毛で2枚の生地を接結させて織りあげ切り開き剪毛して仕上げます。
グランドにはシルク糸、パイルにはレーヨン糸を使用しています。
シルクならでは滑らかに身体に沿った落ち感が特徴です。
おすすめ製品:ドレス、ワンピース、ショール
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2023/11/01 シルクテキスタイルの種類と特徴
シルクテキスタイル/種類と特徴⑭【ジャガード】
織り技術でプリントのような柄を表現したもので、プリントにはない立体感と高級感を出すことができます。
同様にドビー織も織物で柄や模様を作りますが、 ジャガード織機で作る方が、より繊細な柄を表現することができ、また大きな柄も表現できるためより自由度が高く、様々な柄に対応することができます。
アパレル製品からインテリア製品まで幅広く用いられます。
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シルクの加工~染色②はこちら↓
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2023/10/01 シルクテキスタイルの種類と特徴
シルクテキスタイル/種類と特徴⑬【オーガンジー】
非常に薄く、軽めの透け感のある織物。
無撚または甘撚の生糸を経・緯糸に使い、織上げ後精練せず、硬い手触りと光沢感のある生地に仕上げます。
おすすめのシルク製品:サマードレス、ブラウス、ハンカチ、部分使い
【オーガンジー】関連サイトはこちら↓
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シルクの加工~染色①はこちら↓
https://www.dokoh.co.jp/blog/1987
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シルクを中心とした素材調達や開発を企画し、製品OEM事業を展開しています
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2023/09/01 シルクテキスタイルの種類と特徴
シルクテキスタイル/種類と特徴⑫【ノイルデニム】
経糸に糸染めした太糸を、緯糸に晒糸を使用した綾織組織。
表面は糸染めされた経糸、裏面は晒糸の緯糸がそれぞれ露出します。
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シルクの特徴(抗菌性)についてはこちら↓
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2023/08/01 シルクテキスタイルの種類と特徴
シルクテキスタイル/種類と特徴⑪【シャンタン】
緯糸に玉糸(節糸)を使用した平織組織。
節糸を使用することにより生まれる独特の光沢感とシャリ感が特徴です。
おすすめシルク製品:ドレス、ブラウス、インテリア、小物
【シャンタン】関連サイトはこちら↓
http://www.dokoh-store.com/shopbrand/ct14/
シルクの特徴(吸水性と放湿性)についてはこちら↓
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塩縮、シワ加工、伝統技術などの特殊加工を提案しています。
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