2023/04/01 シルクテキスタイルの種類と特徴
シルクテキスタイル/種類と特徴⑦【楊柳】
柳の葉を重ねたようにシボが見えるので楊柳と呼ばれています。
経糸に無撚糸、緯糸に片撚強撚糸の右又は左撚りの一方向のみを使用した平織組織の織物。
織り上げ後、精練するとことで現れる経方向のシボが特徴。
シボは組織によって均一で一定間隔に出るものもあれば、ランダムに表れるシボもあります。
透け感と膨らみ感のある軽い印象を与える織物です。
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2023/03/01 シルクテキスタイルの種類と特徴
シルクテキスタイル/種類と特徴⑥【デシン】
クレープ・デシンと呼ばれ経糸に無撚糸を、緯糸に左撚と右撚の強撚糸を2本ずつ交互に打込んだ平織組織の織物。
織上げ後精練すると表面に細かく繊細なシボがある生地に仕上がります。
柔らかな光沢感と目付によるしなやかなドレープ感が特徴です。
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2023/02/01 シルクテキスタイルの種類と特徴
シルクテキスタイル/種類と特徴⑤【Wジョーゼット】
経緯とも右撚、左撚の強撚糸を使用し、2越交互に織り込んだ緯二重組織の平織組織。
密度は比較的疎で軽くて膨らみがあるのが特徴です。
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2023/01/01 シルクテキスタイルの種類と特徴
シルクテキスタイル/種類と特徴④【梨地ジョーゼット】
ドビー織機を用いて梨地織に織られたジョーゼット。
梨の表面のような独特のシボ感とドライタッチな風合いと軽量感のあるドレープが特徴です。
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2022/12/01 シルクテキスタイルの種類と特徴
シルクテキスタイル/種類と特徴③【シフォンジョーゼット】
経緯に同じ太さの細い右撚、左撚の強撚糸を交互に、経緯ほぼ同じくらいの疎な密度で織られた平組織。透け感があり軽い印象を与える織物です。
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2022/11/01 シルクテキスタイルの種類と特徴
シルクテキスタイル/種類と特徴②【紡ヨコ羽二重】
経糸に生糸、緯糸に絹紡糸を使用し、撚りをかけない糸を使った平織組織の後練織物。
細番手の絹紡糸を使用しているため、緻密でエレガントな美しい光沢があります。
また、絹紡糸特有のなめらかな感触と強いハリ感が特徴です。
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2022/10/01 シルクテキスタイルの種類と特徴
シルクテキスタイル/種類と特徴①【羽二重】
経糸、緯糸ともに撚りをかけない糸を使った平織りの後練織物。
撚りをかけない糸を2本引き揃えにすることで、緻密でエレガントな美しい光沢を持たせることができます。
なめらかな感触と軽量感のある素材です。
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2022/09/01 ダイナミーシルク
ダイナミーシルク⑦
ダイナミーシルクはインナーからアウターまでフォローでき、他繊維との複合も自由自在で幅広い素材開発が可能です。
「地球環境に優しく」「シワにならない」「縮まない」「洗濯が楽である」等の条件が求められる今の時代で、天然繊維のシルクは取り扱いが難しいというイメージを払拭するこの「ダイナミーシルク」は非常に画期的な糸と言えます。
圧迫感を感じないフィット感のある肌着をはじめ、ブラウス、ワンピース、ニット、ジャージなど様々な衣服や雑貨に用途が広まっています。「どこにもない糸」だけにダイナミーシルクはシルク業界を永続する大きな存在といえます。
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2022/08/01 ダイナミーシルク
ダイナミーシルク⑥
ボビンの内側と外側の染色差をなくすため、今度は糸をボビンに巻く力を通常よりもゆるくしてみました。巻かれた糸の層の間にできるだけ均一のゆとりを持たせることで、精練した時にも均一の収縮性が得られ、均一に染色できると考えたからです。しかし、どうしてもボビンに触れる一番内側の部分が均一になりませんでした。
そしてついに、ボビンと直接触れない層を作ることを考え、ソフトで、しかも弾性糸の収縮を自然に補完する緩衝地帯を特殊な繊維で作り上げたのです。セシリンの脱却と同時に緩衝役を果たすその繊維は部分的に溶解していくもので、弾性糸の動きを抑えることもありませんでした。
また、精練剤も酵素を用いることで風合いと膨らみが保たれることも突き止め、これによってダイナミーシルクの横編み糸が完成しました。
これは同時に先染め糸の完成をも意味し、織物、ニット、先染めまで全ての素材に対応できるノウハウが揃ったのでした。
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2022/07/01 ダイナミーシルク
ダイナミーシルク⑤
~最後の試練~
最後まで問題となったのは横編み用の糸の完成でした。
横編み用の糸は糸の段階で精練してから編み立てます。初めは一般的な絹染色の方法として綛の状態で精練、染色しましたが、精練してセシリンが脱却したとき、弾性糸が一気に収縮してクリンプ状態に絡み合い、編み立てる状態になりませんでした。
横編み用の糸としてなんとか商品化したいと思い、持ち込んだのが西陣の絹糸染のスペシャリスト、にしき染色でした。
にしき染色では、糸の安定をはかるため、チーズ(大きめのボビンに糸を巻いた状態)で染めることで一定の安定を得られましたが、ボビンに近い内側と外側では染色差が生じ、精練した時に内側部分の糸の収縮が弱いことがわかりました。これは巻いた糸によって圧力がかかる内側ほど動きにくく収縮しにくいからでした。
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