2021/05/31 シルクと染料
シルクと染料②
●含金染料
染められる素材:ウール・絹・ナイロンなど
酸性染料の分子中に金属を有している染料です。
日光や洗濯に対する堅牢度は酸性染料より強いです。ただし鮮明な色を持つ染料はありません。
染色の際は沸騰状態で染色します。
日本から独自のシルク文化を発信
シルクの可能性を探求し、新たな価値を創出していきます
~同興商事株式会社~
2021/05/17 シルクと染料
シルクと染料①
ここからは、シルク染めに適した染料をご紹介していきたいと思います。
●酸性染料
染められる素材:ウール、絹、ナイロン、皮革など
染色時に染液中に「酸」を加えて染めることから「酸性染料」と呼ばれています。
酸性染料には鮮やかな発色をするものが多いです。染色の際は沸騰状態で染色します。
ただし、鮮やかな発色の反面、堅牢度は弱いです。
日本から独自のシルク文化を発信
国内外の自社工場・提携工場で、多様な縫製のご要望に対応致します
~同興商事株式会社~
2021/05/03 ブランドシルク
ブランドシルク④~蚕の希少種「小石丸」
5か月にわたり蚕や絹糸についてのブログを書いて参りましたが、最後に日本古来より存在する純国産種『小石丸』について触れておきたいと思います。
「小石丸」は蚕の中でも最も細い糸を吐き、艶があって張りも強く毛羽立たない優れた特性を持っています。小石丸で織られた生地は軽くて柔らかく、美しい光沢があり、薄くてもあたたかいという絹本来の良さ全てを兼ね備えた最高の素材とされています。それはまさに『天女の羽衣』と呼ばれるにふさわしいものでしょう。
しかし「小石丸」は他の蚕の繭よりも小さく、取れる糸の量が少ないため生産性が低く、またその飼育の難しさから大量生産を重視する時代の流れの中で次第にすたれて行きました。
また、「小石丸」は、19世紀後期より、歴代の皇后陛下が継承されてきたご養蚕と深く結びついた特別なものでしたが、平成の初めには廃止することが検討されました。しかし、当時の皇后陛下のご意向で少量ながら飼育を続けていくことになったのです。
ところが、この繭から取れる繊細な絹糸が古代の絹糸に最も近いということがわかり、すでに計画されていた正倉院宝物の古代裂(こだいぎれ)の復元の糸として用いられることとなりました。再び脚光を浴びた小石丸は日本文化の継承に大きな役割を担うことになったのです。一度途切れかけた種の存続が古代の文化を今につなぐ「糸」となったことはまさに
奇跡といっても過言ではありません。
「小石丸」は現在でも、厳しい管理の下、限られた地域でしか生産されておらず、希少な存在となっております。
日本から独自のシルク文化を発信
シルクを中心とした素材調達や開発を企画し、製品OEM事業を展開しています
~同興商事株式会社~
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